2008年10月19日

夕張日帰りツアー

昨日、母と二人で夕張日帰りツアーに参加してきました。
ツアー名は「夕張廃線紀行」とかなんとか。

夕張市 by Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%95%E5%BC%B5%E5%B8%82

まず夕張滝の上公園!紅葉がとてもきれいなところでした。吊り橋が二つあって、渡るのも面白いです。

続いて、幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば☆
ここは、言わずと知れた映画「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーンに登場する場所です。黄色いハンカチが今でも吊るされています。

このすぐ横の長屋は「幸福を希うやかた」と書かれていて、展示室になっています。映画で使われたものと同じ車種の車や、映画再現塩ジオラマ、台本やポスター等々展示されています。

それから、黄色い紙にメッセージを書き込んで紙に貼ってこれるようにもなっています。壁や天井、画鋲がささるところにならところかまわず、びっしりと黄色い紙が貼られていました。私たちもそれぞれメッセージを書いて、貼ってきました♪

昼食後には、いよいよ夕張の廃線紀行のメインツアーが待っていました。これが、とても切ないツアーだったのです。

夕張リゾートの営業さんが2時間ガイドを務め、バスで夕張市を回りながら説明してくれました。この営業さんは中学校まで夕張で育ったとのこと。当時のことを振り返りながら、話してくれました。

「こちら、今は何もない原っぱですが、昔はびっしり家が並んでいました」
「ここは小学校ですが、あと2年で廃校になります」
「ここの中学校は、廃校になりました」
「ここも、今は何もありませんが、家が立ち並んでいました」
「僕が小さい頃は、ここの商店街には人が大勢いて賑わっていました」
「ここのテニスコートはとても広いいいコートですが、お金がないので誰も管理する人がいません」

こんなのばっかりです。何やら、建物が建てられていた土台らしきものがあると思ったら「ここにはロボット博物館がありましたが、最近取り壊されました」。小学校、中学校もそれぞれ一つずつに統合されるそうです。営業さんの声のトーンは淡々としたものでした。

夕張市石炭博物館にも行ってきました。今は入場できないことになっているのだけど、昨日だけ特別にオープンしてくれたのだとか。さらに、普段は車両立ち入り禁止になっているところへもバスが突入し、一番奥にあるSL館の中も見てきました。

ここにはかつて遊園地があり、営業さんが学生の頃は近くに他の遊園地がなかったため、遠くからここまで遊びに来る人が多くいたらしいです。今では閉鎖され、遊具はアジアへ売られたそう。さらに、老朽化が激しくて買い手すらつかなかった遊具は、解体業者に買い取られていったのだとか。

SL館は建物自体がSLになっているかわいらしいところでした。中には、SLの箱庭のようなものがありました。SLの車両も残されていて、中に入って見学できます。昔のSLが動いている映像も流れていました。SLファンにはたまらない博物館だと思います。しかし、この建物も老朽化がひどく、SL も傾いてきているそう。維持するのが大変のため、閉館になるかもしれない。そうなったら、中を見られるのは昨日が最後になるだろう、と言っていました。

話を聞くにつれて、すごく切なくなりました。しかし、まだ甘かったのです。
夕張では今すごく大きなダムを建設中です。できたら北海道一、日本規模でも大きなダムができあがるそうです。そうなると、夕張の多くの土地がダムに沈んでしまうのです。バスを走らせていると営業さんが言いました。

「ここからダムに沈みます。今私たちがいるところは湖底になります」

なんて切ないことでしょうか。町の一部がダムの底に沈むなんて、ドラマや漫画の世界だけのことのように思っていましたが、こんな身近なところで起こりうることなんですね。夕張は12万人いた人口が今では1万人になっているそうです。どこもかしこも、管理するのが大変で閉鎖されていっています。運営されているところは非営利団体が管理していたり、ボランティアの力だったり。

昔の航空写真も見ました。現在の写真と比べると一目瞭然。ほんの10数年前まで家がびっしりあったところが、今では原野のようになっていて人が住んでいた形跡がなくなっています。

それでも、夕張リゾートの営業さんは「なんとか夕張を盛り上げようと頑張っています」と明るい声で話していました。昨日行ったいくつかの施設の人は休日返上で夕張のあれこれを説明してくれました。みんな、夕張の現状を知ってもらおうと一生懸命さを感じました。

夕張に残っている人はみんな頑張っていました。市外のお蕎麦屋さんが夕張のそばを使って販売するという方法で夕張を応援しているという話も聞きました。

「夕張夫妻」というキャラクターができました。負債と夫妻をかけている自虐的なキャラクター名です。座右の銘は「金はないけど愛がある」、夕張は離婚件数が日本一少ない市なんですって。

私が参加した理由は母が行きたがっていたからというのが大きいのだけど、財政破たんした町というのはどういうものなのか、不謹慎ながら興味があったからでした。破たん前に一度行ったことがあるから比較もできました。百聞は一見にしかず。

同じ北海道民として応援したいと思いました。最後に夕張の5つのダイヤを紹介いたします。

春:ピンクのダイヤ→桜
夏:緑のダイヤ→夕張メロン
秋:赤いダイヤ→紅葉
冬:白いダイヤ→雪(スキー場)
歴史:黒いダイヤ→石炭

おまけ:夕張夫妻 公式ホームページ↓
http://yubarifusai.jp/about.html

夕張夫妻「愛の始発駅」PV by YouTube(音が出ます)
http://jp.youtube.com/watch?v=E-_ETYBCppw
posted by エリ at 23:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 北海道観光 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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