観光案内所でモン・ロワイヤル駅からバスに乗ると公園内まで行けると言われたので、バス停でバスを待っていました。近くにも子供をつれて待っている人がいて、雰囲気から同じように公園へ行きたいようでした。が、バス停の張り紙を見てバス停を離れていきました。張り紙はフランス語で書かれているのでわからなかったのですが、どうやら自転車レースのために昼間の数時間バスが折り返し運行で公園には行けないと書いてあると推測しました。案内所では歩いて30分くらいと言われていてたいした距離ではないと思い「観光案内所なんだから街のレースとか把握しておいて欲しいよ」と、ぶつぶつ文句を言いつつも公園へと歩き始めました。進んでいくとさっきの観光客も見つけました。途中で何かのパレードの風景も見かけました。
ここを過ぎ公園の入り口に着きました。ここにもバス停がありましたが、駅と同じくバスは来ないだろうと推測して、通り過ぎました。少しして振り返ると、バスはやってきて、先ほどの子供連れの観光客はバスに乗り込み、私の前を過ぎて公園へと向かっていったのでした。フランス語わからないんだから推測なんてするもんじゃないですね。おとなしく誰かに聞けばよかったのです。
公園の入り口まで来ているので次のバスを待つ気は起こらず、丘を歩いて進むことにしました。園内には展望台が2箇所あります。鉄の大きな十字架もあるらしく、これもぜひ見たいと思いました。
道なりに進んでいたんですが、迷ったのか遠回りをしたのかかなりの距離を歩きました。時々案内板もあるのですが、やっぱりフランス語です。推測しながら公園の丘を進むのはとっても疲れました。そうして時々近くの人に道を聞きながらやっとのことで展望台に着きました。残念ながら空は曇っていましたが、丘から見下ろす町並みは確かにきれいでした。川沿いの旧市街を眺めることもできました。が、なんというか大きいビルがたくさんあって都会的な景色だと思ったのです。夜の方がビルの光できれいな夜景がみれるんじゃないかと思いました。ここにレストハウスがありその前はちょっとした広場になっていました。朝から歩き続けて疲れた私はここでまた遅めの昼休憩にしました。
この近くに鉄の十字架があるはずなので、疲れてはいたのですが道を尋ねながら探し始めました。5分くらいで着くと言われたのにいっこうに見つからない。自分の方向音痴ぶりを恨めしく思いながら、通った人に道を聞き15分〜20分くらい歩いてやっと十字架を見つけました。さんざん探して見つけた十字架ですが、残念ながら感動的なものではなく、疲れは吹き飛ぶどころか募りました。もうここはいいや、とバス停を探して公園を出ることにしました。
来た方と逆へ行くと聖ジョゼフ礼拝堂(Oratoire St-Joseph)があるはずで、毎週日曜15:30開催のパイプオルガンコンサートにいく予定でした。バスが30分ほど遅れたせいで15:30には間に合いそうもありませんでしたが、とにかく礼拝堂へ向かいました。観光案内所では最後の停留所だから降りそこなう心配はないと言われていて油断していました。気がつくとその停留所は通り過ぎたらしく、バスは公園へと戻って行きました。バスは始点と終点を止まることなく往復していたのです。見事に礼拝堂へ行く停留所で降りそこなった私は疲れていたのでこのままバスでダウンタウンへ戻ることにしました。
せっかくのパイプオルガンコンサート聞きたかったけれど、朝ノートルダム大聖堂でも聞いたから、と気を取り直して、バスの車窓からモン・ロワイヤル公園の景色を楽しみました。公園の半分は展望台やちょっとした広場がある公園、もう半分は墓地になっていました。墓石に天使の石像が飾られていたり、お墓まで他とは違うなぁと見ていました。
地下鉄モン・ロワイヤル駅へ戻ってからは急遽、リトル・イタリー散策を思い立ちBeaubien駅へと向かいました。結局リトル・イタリーはわからずにジャン・タロン・マーケット(Jean-Talon Market)というひろ〜いショッピング通りを散策することになりましたが。ここは何条も続き、いろんな種類のお店が並ぶ通りでした。「フランス人は安い服を買い、高そうに見えるように着こなすのが上手」というどこかで聞いた話を思い出すような、安い服屋さんも多くありました。公園を歩きつかれていたのも手伝って、とてつもなく長く感じました。
ダウンタウンに戻り、チャイナタウンの韓国料理屋で夕食をとりました。チャイナタウンを軽く散策して、バスディーポへ行き、モントリオール観光を終えたのでした。