そこでわかったことは・・・
リスニングでは、イギリス・オーストラリア・ニュージーランド英語に弱いこと。
リーディングは、そもそも文章に多く触れていないから読むことに慣れていないこと。
ではこれを克服するために何をするかを考えました。さらにはワーホリからの帰国直後だったことがあり、最初はできるだけお金をかけずにできる方法を考えました。
ラッキーなことにうちには1冊30〜40ページほどの日本人学習者向けの英語本(厚さ2mmほど)がたくさんありました。あるものを読めばもお金はかかりません。薄くて少しでも"面白そう♪"と感じるものから読み始めました。通勤時や仕事の休憩時間も利用して、とにかく少しでもいいから毎日読むことを目標にしました。
これとても大切です。リーディング入門は"薄いもの""自分が興味があるもの"から読むことです。
難しいと感じても当たり前ですが自分が興味があるものなら、内容を知りたいと思って一生懸命読めるはずです。薄くても1冊は1冊ですから、1冊読み終わることができれば達成感が生まれます。この達成感を積み重ねることが大切です。
兄と私は同じ高校に通いましたが、そこの高校では長期休みに入るときに必ずこの薄い英語本1〜2冊の全訳の宿題が出ていたため、2人合わせて6年分の宿題用の本が増えていったのです。一応札幌ではちょっとした進学校でしたが、あくまでも高校生向けの本です。本も薄いし、1ページに対する文字数が少ないです。ジャンルは様々で、「風の谷のナウシカ」「キング牧師の伝記」「シャーロック・ホームズの短編集」などを優しい英語で書きなおされたものでした。
最初は「こんなに薄い本なのに。簡単な本のはずなのに」思ったように進まないのでイライラしました。それが自分の実力であり英語の長い文章に慣れていなかったんですね。ただイライラしようが短いからちょっと頑張れば比較的短時間で1冊読み終わることができたのです。
薄い本でも1冊読み終ることができるとちょっと自信につながり、次の本へととりかかっていきました。中には難しくページ数が多くて字が小さいものもありました。こうして薄い本を5冊目くらいを読み終わった頃からでしょうか。読む速度が少し上がったように感じました。さらに薄い本を読み続けると、短いものなら1時間程で読み終われるようになりました。
ここまでで1か月あまりかかったでしょうか。薄い本がすぐに読み終わるようになると物足りなくなってきました。そこで今度はネイティブの大人向けの長編小説を読むことにしました。これも家にあった本からの選択、「Message in a Bottle
ペーパーバックの本で、384ページ!一気にハードルが高くなりました。小説に対する予備知識はほとんどなしでしたが、ラブ・ストーリーであの映画の原作者の本なら面白いだろうという期待を持って読み始めました。
ページ数は多いですが、会話文が多くその他の文章も難しい言葉があまり使われていなかったので比較的読みやすい本だったと思います。それでも厚さ2mmの本ばかり読んでいた私には、最初に訪れた難関でした。
ただやはり自分が興味がある本を選んだことが功を奏します。がんばって読み続けてある程度まで進むと、ストーリーに引き込まれ次が気になって仕方がなくなりました。英語では"I can't put it down."て言いますが、そうなるとしめたものでした。1か月弱かかったと思いますが、それでも楽しく長編小説を1冊読み終えることができました。この達成感が今までとは違ったのです。嬉しかったですね
:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*: ワーイ♪
このあとから、自分のリーディングスキルが変わったことをはっきりと感じました。よく「なんでもいいから洋書を1冊読み終えることだ」と聞いていましたが、この意味を理解できました。
英語の小説を読むことにすっかり慣れてきたので、ここから挫折した状態で棚に眠っていたハリポタ・シリーズ
慣れないうちは「薄いもの」を読むことが大切です。簡単だってなんだって英語には違いないですし、まずは英文に慣れることが大切なのです。ハリポタはペーパーバックでも厚く巻によっては700ページ
つづく