ホテルの職場は英語を使えることはありがたかったのですが、それ以外のストレスと忙しさに辛いことも多かったのも事実です。そしていやらしい話ですが、毎日の残業の割には給料が低いです。
それでも最低2年間を目安に続ける気持ちで頑張っていたため辞める気はなかったのですが、私にとって魅力的な仕事の紹介を受けてしまったのです。その紹介された仕事は"英語&接客"という私のキーワードを思い出させることになったのです。
ホテルの職場は洞爺湖サミットのおかげで絆が深まった先輩スタッフもいます。良い人間関係が築けてきていました。まだまだ1人前には程遠く大変でも学ぶことはあることだし、なにより入って1年足らずでまた転職することになることに、とても悩みました。本当に悩みました。さまざまな人たちに相談しました。
悩んだ私が転職を決意する決め手になったことは"英語"でした。今まで英語に費やしたお金と時間を思いました。今まで学んできた英語をより生かすことができるのはどこか、考えたときに転職する道を選ぶことに決めたのです。
新しい職場の上司になる人はオーストラリア人です。日常会話レベルの日本語を話しますが、私との会話は英語になるでしょう。毎日英語を話す環境になることは大きな魅力です。そして、日本人スタッフとの意思疎通の仲介役をすることになることも魅力的な業務内容の一つです。
さらに些細なつまらない理由を付け加えるならば・・・。話をきっ気に入った際に、「もしも転職を決めてくれるなら10月1日から働いてほしい」と言われました。10月1日は私の誕生日なんです。新しい歳を迎える日に、新しい職に就くことになるのも何かの縁かなと思いました、苦笑。
さて、転職を決めたのならば、お世話になっているホテルの職場にかける迷惑を少しでも減らしにはできるだけ早く伝えた方が良いだろうと思い、2か月ほど前に退職する意思を伝えました。
退職する理由に「新しい仕事先が決まっている」なんて話していいものかとまた悩みました。考えた上で職場の苦情は一切話さずに、紹介された仕事がいかに自分にとっても魅力的か、今まで勉強してきた英語をより生かすことができることは自分にとって大きなことなんだ、ということを伝えました。それがよかったみたいで、渋々ながらもあっさりと退職を認めてもらえたうえに「英語での仕事を応援したいからな」とまで言ってもらえました。
奇しくも私が退職の意思を伝えた後の同じ日に、先輩スタッフが私に大きな役割を与えたいと上司に伝えていたことを後で知らされました。英語以外の仕事ぶりを認めていただいてのことでした。自分では、この仕事は向いていないと思い続けており、いかに成長できていないかを感じていたため、影で評価してもらえていたことはとてもうれしいことでした。うれしいしありがたいことだったから、また転職について悩まされるになりましたが。。
ただ、この大きな仕事は英語とはまったく関係のない仕事だったのです。さらに迷うことになりましたが、やはり"英語"のことを考えると引き受けることはできませんでした。
そうして、"英語を使う仕事を求めて"、転職を決めたのでした。
つづく。