「英語で再来月ってなんて言うの?」と質問されました。
わかりますか?
再来月。
では、再来週ってなんて言うか知ってますか?
明後日はなんて言うか知ってますか?
会社でこの言い方を教えていたら、同僚に「ずいぶんまどろっこしい言い方するんですね」って言われました。「まどろっこしい」って言われて、母国語と違う言語を覚えることって面白いなと思ったんです。
おさらいしながら、時間軸が近いところから順番に説明してみましょう。
まず…
今日=today
明日=tomorrow
昨日=yesterday
◆では「明後日」は?
英語では日本語のように、1語ですっきりという単語はありません。ので、説明するような言い方になります。それで「まどろっこしい」って言われたんですが、笑。
「明後日」とはつまりは「明日の次の日」です。
これを英語にすると
明後日=the day after tomorrow です。
「明日の後の日」=「明後日」です。
おなじく「おととい」という1語の単語がないので同じように「昨日の前の日」という言い方をします。
おととい=the day before yesterday
この言い方を覚えると全てに応用できます。
定冠詞「the」をつけるのは、明後日というその日を特定しているためですね。
◆単位を一週間にのばしましょう。
「再来週」は英語でなんて言うか?の前におさらい。
今週=this week
来週=next week
先週=last week
では「再来週」は「来週の次の週」ということで
再来週=the week after next となります。
the week after next (week)=来週の後の週=再来週 なのです。
最後のweekは2回繰り返しになるし、言わなくても「週の話をしている」とわかるので省略しているのでしょう。
おとといと同じ原理で
「先々週」=「先週の前の週」=the week before last です。
◆やっと「再来月」の話しにもどります。
今月=this month
来月=next month
先月=last month
では「再来月」は? もうわかりますか?
「再来月」=「来月の次の月」=the month after next です。
「先々月」=「先月の前の月」=the month before last です。
◆ここからが言いたかったこと。
会社の同僚は日本人で自称「英語苦手!」な人です。
日本語の「明後日」や「再来月」というすっきりした1語でいう言い方に慣れていると、この英語の言い方が「まどろっこしい」と感じたようです。
けど、ちょっと視点を変えてみると特定の単語がないから「単語を覚える」必要がないわけです。最低限、「明日」「昨日」「来月」など基本語さえ覚えてしまえば「来週の次の週」と言えるようになるんです。合理的な気がしませんか?
英語ネイティブはこの説明的な言い方に慣れているから、逆に「日本語はいちいち該当する単語を覚えるのが面倒だ、大変だ」って思うかもしれないです。
どっちがいいっていうことはないけど、ただ単語一つをとって見てもその言い方にそれぞれの文化が隠れているような気がします。それに対する感じ方を見ているのが面白いなぁって思ったのです。