その代わり、自然が本当にとても美しいです。PEIの写真を見せると「写真撮るの上手だねぇ」と言われます。でも、謙遜でもなんでもなく私の腕は関係ありません。PEIがとても綺麗なところだから、誰が撮ってもきれいな写真ができるのです。
自然の色が濃いのです。木々や葉の緑。海・川・湖・空の青が本当に青い。花々の色がどれも鮮やか。赤・ピンク・黄色・水色・紫・オレンジ・・・。そして、PEIを特徴づける赤土。文字通り赤い土です。雨に濡れるとびちゃびちゃして通りにくいらしく、公道はだいたいアスファルトで舗装されていますが、そこをすこし離れると舗装されていない赤い道に出ます。
空からみるとこうした色のコントラストがとてもきれいでしょうね。私の故郷北海道は美瑛に「パッチワークの丘」と呼ばれる場所がありますが、PEIも同じように「パッチワークの丘」と呼ばれているようです。島のパッチワークキルトも有名ですしね。本当に毎日、それは綺麗な夕焼けを見ていました。日本に帰ってきてから、時々あの夕日を懐かしく思います。
PEIにはたくさん日本人がいますか?
→夏になると日本から観光客が多く来ます。町で見かけるアジア人はほとんど日本人と思って間違いないでしょう。なので、島の人も日本人慣れをしています。日本人に人気の理由は「赤毛のアン」です。
夏は観光客向けの仕事をしながら住んでいる日本人がそこそこいます。ダウンタウンの図書館に行くと必ず日本人が何人かはうろうろしています。
ダウンタウンには島に数少ない語学学校があるため、学生もそこそこいます。
冬になると、留学生・ワーホリメイカーはほとんど居なくなります。冬は島の地元民にとっても仕事が少ないし、観光する場所もめっきり減ってしまうためです。
PEIの人口は12〜13万人。州都シャーロットタウンの人口は3万人ととても少ないです。日本人はグループ行動が好きな人種なので、PEIでも日本人グループが存在していました。主に観光ガイドさんたちのグループでしょうか。
私はもともと女の子が好むグループ行動が好きではないので、わざわざカナダに来てまで日本人同士で行動したいとは思っていませんでした。ルームメイトとか、同僚とか、ある程度おつきあいはしていましたが、上に書いたグループの人たちと仲良くはしていませんでしたね。
島で会った日本人のお姉さんは、過去にダウンタウンの語学学校に通っていたそうです。学校でも日本人は集団行動が好きだったようですが、このお姉さんもそういう集団行動が苦手であまり一緒に居なかったと言っていました。
誤解されると嫌なのですが、グループ行動を否定しているわけではありません。ただ私が苦手なだけです。
PEIで日本人の友達を作って一緒に遊びたいと思う人は、困らないと思います。
せっかくだから、地元の人と仲良くなりたいと思う人には、ちょっと大変かもしれません。田舎なので、あまり交流できる場がないのです。でも、できないことはありません。どこでもそうですが、積極的に地元のサークルに参加したり、習い事を始めたりするといいと思います。
私は一度だけInternational Partyに行きました。そこで中国人の女の子とお話したりしていました。定期的に開かれているようなので、そのたびに顔を出すようにするといろんな国のお友達が出来ると思います。私ももう少し積極的に動けば良かったとちょっと残念です。
島の人はみんな親切です。道でちょっときょろきょろしていると、すぐに「どうしたの?」「どこに行きたいの?」と声をかけてくれます。よく聞く、道案内の代わりにお金を取られたり、なんてまずありません。みんな親切心から声をかけてくれるのです。
本当に素敵な島でした。夜遅くに出歩かない。夜に公園に行かない。とか、最低限のことに気をつければ、とても安全で平和な町です。私の故郷札幌よりは間違いなく安全なところでした。なので、心配するであろう家族も安心だと思います。基本的にカナダはどこも安全ですけどね☆
都会好きな方に長期滞在はお薦めしません。きっとショッピングが恋しくなってしまうでしょう。けれど、ある程度の期間、デパートなんてなくても生きていけるわ、という人にはPEIはとってもお薦めの島です。
どんな人も短期の旅行なら楽しめるでしょう。人生に一度は訪れてほしい。そういうところです。
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